たった5分でできる!ネイティブっぽく聞こえる発音トレーニング
2025年05月10日

たった5分でできる!ネイティブっぽく聞こえる発音トレーニング

著者アバターVocabasy編集部
|発音・リスニング
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日本人のための発音マスタープラン

「発音は英語の衣装のようなもの。センスの良い衣装を身につけると、人はあなたの中身まで見てくれるようになります」

– 英語の発音指導の歴史や実挑について書かれた「言語の声」より

Pronunciation Practice

「英語は読めるけど、話すときに自信が持てない」。多くの日本人英語学習者が持つ悩みの一つです。実は、発音の上達に必要なのは「ネイティブのような完璧な発音」ではなく、聞き手に伝わる発音のキーポイントを押さえることです。

この記事では、日本人が特に苦手とする発音のポイントと5つの具体的な発音改善トレーニングをご紹介します。每日たった5分間の練習で、英語がグンとネイティブらしく聞こえるようになります。

1 RとLの発音:日本人が最も苦手とする音

R - road, right, around舌を後ろに引いて発音する音
L - light, love, play舌を前歯の裏につけて発音する音

日本人が最も苦手とする発音の一つが、RとLの区別です。日本語ではラ行の音が一つしかないため、両方の音を区別して発音するのが難しいのです。しかし、口の形と舌の位置を意識することで、確実に区別できるようになります。

💡 Point

・Rの発音は舌を後ろに引いて、口の奥で丸くする

・Lの発音は舌先を上前歯の裏に付ける

・小さな鏡を使って口の形を確認しながら練習すると効果的


💬 実践トレーニング

【1日目のトレーニング】最小対語を使って練習しましょう:rice - lice(米 - しらみ)right - light(右 - 光)rate - late(率 - 遅い)berry - belly(ベリー - お腹)各単語を10回ずつ、鏡で口の形を確認しながら繰り返しましょう。

2 THの発音:歯擦音をマスターする

Voiceless TH - think, thanks, theory無声のTH音(息を吹き出しながら発音)
Voiced TH - this, that, they有声のTH音(喉を振動させながら発音)

日本語に存在しないTH音は、歯擦音(interdental fricative)と呼ばれる発音です。日本人学習者はこの音を「サ行」や「ザ行」の音で代用してしまいがちですが、正しい舐の位置と口の形を練習することで精度が上がります。

💡 Point

・THは無声(think)と有声(this)の2種類がある

・舌先を上下の前歯の間から少し出すようにする

・舐を歯の間に振動させない、軽く触れるだけ


💬 実践トレーニング

【2日目のトレーニング】顔を録画しながら次のフレーズを繰り返しましょう:Thank you for thinking about this theory.These three things are worth thirty thousand.録画した動画を見ながら次のチェックポイントを確認:1. 舌は歯の間から見えているか?2. 舌は歯を強く押さえていないか?3. 空気が歯と舐の間を通っているか?

3 強弱アクセント:英語のリズムを手に入れる

PHOtograph → phoTOgraphy → photoGRAPHic大文字の音節が強るのが英語のリズムの基本
deSERT (desert = 砂漠) ≠ DEsert (desert = デザート)アクセント位置で意味が変わる例

日本語と英語の最も大きな違いの一つが「強弱アクセント」です。日本語は比較的平基調な言語ですが、英語は強勢の音節と弱勢の音節の差が非常に大きく、これが英語独特のリズムを作り出します。正しいアクセントで発音できると、発音が格段にネイティブらしく聗こえるようになります。

💡 Point

・強勢の音節は大きく、長く、高く発音する

・弱勢の音節は小さく、短く、低めに発音する

・同じ語源の単語でもアクセント位置が移動することに注意


💬 実践トレーニング

【3日目のトレーニング】アクセント位置を大げさに強調して読んでみましょう:I WANT to TAKE a PHOto of that BEAUtiful MOUNtain.次に、同じ語源でアクセントが移動する単語を練習しましょう:PHOtograph - phoTOgraphy - photoGRAPHicECOnomy - ecoNOMic - ecoNOMicalDEMocrat - deMOCracy - demoCRATic各セットを10回ずつ繰り返しましょう。

4 音のリンキング:単語をつなげて流暢な英語に

Turn off → Tur-noff子音と母音が出合うときのリンキング
Look at it → Loo-ka-tit複数単語のリンキング例

ネイティブスピーカーが話す英語と日本人が話す英語で最も違いが録れるのが「音のリンキング」です。日本語の影響で単語ごとに区切って発音しがちですが、英語では単語と単語をつなげてスムーズに発音します。このリンキングをマスターすると、発音が格段に自然になります。

💡 Point

・子音で終わる単語 + 母音で始まる単語は特につなげやすい

・「and」や「of」などの機能語は特に前後の単語とつながりやすい

・リンキングは早すぎるのではなく、自然につなげるのがポイント


💬 実践トレーニング

【4日目のトレーニング】下記のフレーズを、各単語の間に一押しストップを入れずに読んでみましょう:Turn off the light.Pick it up from the table.What are you doing?次に、上記のフレーズを一文として、より早く読んでみましょう。頭の中で次のようにつながります:Tur-noff-the-light.Pi-cki-tup-from-the-table.Wha-tar-you-doing?

毎日たった5分の練習で発音が変わる

英語の発音を改善するには、日本語と英語の音の仕組みの違いを理解し、目的を持った継続的な練習が重要です。この記事で紹介した4つの発音ポイントは、日本人が英語発音を改善する際に最も効果的な要素です。

発音を確実に上達させるための鍵は「每日の少量の練習」です。たった5分の練習を每日継続することで、数週間後には発音の変化を実感できるようになります。記事で紹介した各トレーニングを順番に、毎日一つずつ積み重ねていくことで、紐が合わなかったパズルが少しずつ完成していくような感覚を味わえるでしょう。

最も重要なのは、着実な少量の練習を続けること。一度に大量の練習をするよりも、少量でも毎日継続することで、あなたの発音は確実にネイティブらしく成長していくでしょう。

今日から始めるアクション

  1. 発音トレーニングカレンダーを作る: カレンダーに「発音トレーニングの日」を毎日模様をつけてチェックしていきましょう。

  2. 鏡の前での練習をまずスタート: 自分の口の形を見ながら、RとLの発音を比較してみましょう。

  3. スマホで自分の発音を録音する: 実践トレーニングのフレーズを鑑賞しながら録音して、自分の発音を客観的に確認しましょう。

  4. 言語交換アプリで練習する: ネイティブスピーカーに自分の発音を評価してもらい、具体的なアドバイスをもらいましょう。

  5. 英語の歌をシャドーイングする: 好きな英語の歌を選んで、リズムに乗せて発音練習をすると楽しく続けられます。

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